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つかれた…。
すごい雨でしたね。
明日は関東上陸なのかな…
天気予報はそんなでもなかったような……。
明日はスーツだから雨降らないで欲しいなぁ……。
続きから昨日の続きです(笑)
パラレルが嫌いな方はご遠慮くださいませっ!
つか、リーマンパラレルだけど、
リーマンがあんまり出てこない……。
趙雲は選ばれた子供だった。
そもそも、家庭の事情で引き取られた子供達に
選ばれると言うのはどうかと思うが、とにかく選ばれた。
俺が施設に来た時点で趙雲は高校生、自分は思春期盛りの中学生だった。
趙雲の年に近い子供なんていない。
勿論俺も。
趙雲は選ばれたが、俺は選ばざるを得なかった。
こんなに育った子供のもらわれ先なんて……ない。
年下の子供達の面倒をよく見る趙雲は、
そうして誰からも離れて行く荒んだ己にさえそうだった。
子供扱いを嫌った自分に、ある日趙雲はキスをした。
施設に来て一年、趙雲は大学に、馬超は高校に。
年の差はかわらないのに、酷く遠い感じがした。
何も言わず、ただキスをして笑った趙雲は……まるで悪戯のような、
真剣な…曖昧な表情で。
俺は唇を拭いもせずに、ぽかんとそれを見上げていた。
一番曖昧だったのは、関係だ。
思い出したように、思い付いたように、趙雲はキスをする。
誰もいない場所で、寝静まった部屋で、雑踏を避けた裏路地で。
触れるだけのキス。
理由なんて、聞き返せなかった。
自分が、どうしてこんな事を許したのかさえ、解らなかった。
ただ、趙雲の傍に女の影が無かった事が、救いだったかもしれない。
ひとつ…確かなのは、あれほど感じていた疎外感も劣等感も、
キスをされたあの日から消えていた事だ。
そう、独りではなかった。
同じ秘密を抱えた彼がいた。
秘密だった。