管理人の萌や日常を徒然なるままに。。。
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携帯サイトでやってる現パラリーマンものです。
そんなの無問題!って方だけ続きからどうぞ〜
そんなの無問題!って方だけ続きからどうぞ〜
分厚いカーテンの隙間から、強い光が差し込んでいる。
瞼を刺すような光線に、唸るような声を上げながら手で視界を塞ぐ。
馬超の朝は大抵心地良いものではなかった。
そもそも、朝は得意ではない。
眠いところを耳障りな目覚まし時計にたたき起こされるのも、
無理やり目を開いて歯を磨くのも、
空腹を感じない胃袋に朝飯を流しこむのも、
熱いコーヒーをちりりと舌を焼かれながら飲み込むのも。
得意ではないのだ。
暗幕が創りだす擬似的な暗闇で窓とは反対の方向へ顔をやれば、
どうやら自分とは真逆に朝に心躍らせる男が、
「おはよう」と寝起きの低い声でつぶやいて馬超の額にキスをした。
あぁ、これも得意ではない。
「ふざけるな」
朝好きの男趙雲の、顔をぐいと押しやる。
確かに、とつぶやき返した趙雲の、
楽しそうな声がざわりと馬超の素肌を撫でた。
こういう時はろくなことにならない。
「何がたしかにだ」
「おはようではなさそうだ」
「は?」
ちらりと(これもまた楽しげに)送られた視線の先、
薄暗い部屋で蛍光色に光る目覚まし時計は、
十時の少し前を指していた。
馬鹿野郎仕事に遅れる…っ!
そんな言葉を出す前に、
身体がくるりと返されてベッドに沈み込んだ。
己の上にのしかかる黒髪の男は、
悪魔のように優しい目をして見下ろしている。
視界の端で、ぶらぶらと馬超の携帯を揺らしながら。
「おい」
「大丈夫、問題ないさ」
慣れた手つきで携帯を開き、
何で知っているのかわからないパスワードを解除して、
勝手知ったる自社の電話番号を入力すると、
彼は自分の耳にその携帯を押し当てた。
「お疲れ様、馬超だ。
すまんが風邪を引いたので休む。
あぁ、声をやられた。
ひどいもんだよ。
そうだな、メールで連絡を、そう、それでいい。
皆によろしく頼む」
止める暇なんて無いし、
そもそも完全にマウントを取られて身動きも取れない。
張り上げようとした声は大きな手に塞がれてしまったし、
もう睨み上げるしか馬超に手段はなかった。
人のスケジュールなんかお構いなしに、
一つ有休を取得した趙雲は、
誇らしげに「ね、大丈夫だ」などとのたまう。
「誰が声をやられたって…?」
「これからでも遅くないさ」
「ふざけろ、馬鹿野郎」
「声からすなんて簡単さ」
朝セックスの確信犯は、
そのまま馬超の身体をゆっくりと抱き始めた。
まるで昨夜の情熱を呼び覚ますように。
そもそも、朝は得意ではない。
眠いところを耳障りな目覚まし時計にたたき起こされるのも、
無理やり目を開いて歯を磨くのも、
空腹を感じない胃袋に朝飯を流しこむのも、
熱いコーヒーをちりりと舌を焼かれながら飲み込むのも。
得意ではないのだ。
だから、この男に好きにさせる朝は、
どんな朝より……きっとマシ。
瞼を刺すような光線に、唸るような声を上げながら手で視界を塞ぐ。
馬超の朝は大抵心地良いものではなかった。
そもそも、朝は得意ではない。
眠いところを耳障りな目覚まし時計にたたき起こされるのも、
無理やり目を開いて歯を磨くのも、
空腹を感じない胃袋に朝飯を流しこむのも、
熱いコーヒーをちりりと舌を焼かれながら飲み込むのも。
得意ではないのだ。
暗幕が創りだす擬似的な暗闇で窓とは反対の方向へ顔をやれば、
どうやら自分とは真逆に朝に心躍らせる男が、
「おはよう」と寝起きの低い声でつぶやいて馬超の額にキスをした。
あぁ、これも得意ではない。
「ふざけるな」
朝好きの男趙雲の、顔をぐいと押しやる。
確かに、とつぶやき返した趙雲の、
楽しそうな声がざわりと馬超の素肌を撫でた。
こういう時はろくなことにならない。
「何がたしかにだ」
「おはようではなさそうだ」
「は?」
ちらりと(これもまた楽しげに)送られた視線の先、
薄暗い部屋で蛍光色に光る目覚まし時計は、
十時の少し前を指していた。
馬鹿野郎仕事に遅れる…っ!
そんな言葉を出す前に、
身体がくるりと返されてベッドに沈み込んだ。
己の上にのしかかる黒髪の男は、
悪魔のように優しい目をして見下ろしている。
視界の端で、ぶらぶらと馬超の携帯を揺らしながら。
「おい」
「大丈夫、問題ないさ」
慣れた手つきで携帯を開き、
何で知っているのかわからないパスワードを解除して、
勝手知ったる自社の電話番号を入力すると、
彼は自分の耳にその携帯を押し当てた。
「お疲れ様、馬超だ。
すまんが風邪を引いたので休む。
あぁ、声をやられた。
ひどいもんだよ。
そうだな、メールで連絡を、そう、それでいい。
皆によろしく頼む」
止める暇なんて無いし、
そもそも完全にマウントを取られて身動きも取れない。
張り上げようとした声は大きな手に塞がれてしまったし、
もう睨み上げるしか馬超に手段はなかった。
人のスケジュールなんかお構いなしに、
一つ有休を取得した趙雲は、
誇らしげに「ね、大丈夫だ」などとのたまう。
「誰が声をやられたって…?」
「これからでも遅くないさ」
「ふざけろ、馬鹿野郎」
「声からすなんて簡単さ」
朝セックスの確信犯は、
そのまま馬超の身体をゆっくりと抱き始めた。
まるで昨夜の情熱を呼び覚ますように。
そもそも、朝は得意ではない。
眠いところを耳障りな目覚まし時計にたたき起こされるのも、
無理やり目を開いて歯を磨くのも、
空腹を感じない胃袋に朝飯を流しこむのも、
熱いコーヒーをちりりと舌を焼かれながら飲み込むのも。
得意ではないのだ。
だから、この男に好きにさせる朝は、
どんな朝より……きっとマシ。
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