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管理人の萌や日常を徒然なるままに。。。
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趙雲と馬超がこんなだったらいいよね・・・
ともんもんと昨日考えてました。

続きからどうぞ~


あぁ、早く帰りたいな…おきゃくさんとこ行きたくないよ……

 
「お前と並奏すると哀しいものばかりだ」

不服そうに弦から弓を離して言ったのは、二人の間では珍しく馬超だった。
窓際に腰掛けて大きな月を背負った彼の視線はやや下を向いている。月光の満ちた部屋に、足を崩し背を壁にゆったりと預けて座っているのは趙雲。
無造作に横笛を掴み手の平を一度打った趙雲は、仕方ないだろうと目を細めて笑った。


月光は青白いが、床に引いた布色は暖かく。

二人の間には穏和な空気が漂う。

「生憎、私は兄に歌った鎮魂歌と孔明の口ずさむ詞しか知らん」

普段の彼の口調からすればゆっくりとしたそれに、馬超は軽く肩を落として見せた。
手にしていた胡琴を纏めて差し出してくる。変われ、ということだろう。笛を差し出し、かわりに琴を受け取った趙雲が視線をあげる。
月に愛された馬超が、下唇を朱い舌で軽く濡らし、そっと笛に触れた。欲情的なその仕種に、一度細めた瞼を開く。す、と線を引くように馬超の瞳が動いた。
交わった視線に苦笑。

やがて聞こえてきた旋律、かいた胡座に胡琴を構えて趙雲は瞼を閉じた。感覚を磨いで笛音に伴奏する。手に伝わる弦の振動が、耳から流れ込む饗和音が、じわりと感覚を侵してゆく。


最後まで聴けるだろうか…この妖艶な言の葉を。



まったく、困ったものだと独りごちた。

…馬超にも……自分にも。






なんか楽器がつかえてもいいよね
馬超の馬頭琴は定番だけどね(笑)

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