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管理人の萌や日常を徒然なるままに。。。
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前日もお会いしたのですよ。
誰にですって?
話の流れを察してください、趙雲殿ですよ。

えぇ、知ってます。
兄上を愛することは勝手ですけど、
愛を忘れた方ですよと忠告しておきましたよ。
そうしたら……ふふ、
そんな顔なさらないで下さい。
何ておっしゃったと思います?

彼は愛を忘れていない。
亡妻も、子供たちも、私や部下や郷里を、彼はあんなにも愛しているではないか、と。
彼は愛を覚えていると。

忘れたのは、愛されること。
彼自身が、誰かに愛されることだと。

おや、何て顔をしているんですか兄上。
まだ続きがありますよ?

貴方は幸せにできますかと、お聞きしました。
そうしたらね、睨まれましたよ。
貴方は私を恨むべきだとね。

私が彼を愛することは、
彼が私を愛することを欲することに等しい。
それは、少なからず彼が愛しているものを剥ぎ取ることに等しいと。

ですから、
私は兄上の味方であり続け、
趙雲殿の味方にはなってはならないそうです。

勿論、兄上を裏切るなどしませんよ。
趙雲殿には味方拒否されたので、
とことん邪魔いたしましょう。

だからお通ししてないでしょう?
そうですね、
蹄の音がしませんでしたから、
まだ寒空の下で兄上を待っているでしょうよ。

おや、どこにいかれるんですか?
外は寒いですよ、丁度ここに暖かい上掛けがありますから、
どうぞお持ちくたさい。
はい、勿論、私は兄上の味方ですからね。

はいはい、行ってらっしゃい。
遅くなるなら先に休みますからお気遣いなく。

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